2021.11.30
概要
看護師として働いてきたけど「退職する」と心に決めた後、どのような流れで退職手続きを進めればよいのか気になりますよね。
お世話になった職場です。
ほとんどの方は円満に退職したいとお考えになることでしょう。
勤め先と退職をめぐってトラブルにならないために、気をつけるべきことがたくさんあります。
この記事では看護師の退職までの流れや、円満退職するためのポイントについてご説明しています。
<目次>
1,看護師が退職するまでの流れは5ステップ
1-1.就業規則を確認する
1-2.退職の意思と理由を上司へ伝える
1-3.病院と相談し正式な退職日を決める
1-4.退職届を作成して提出する
1-5.引き継ぎを行い退職する
2,スムーズに退職するために気をつける2つのこと
2-1.退職時期を考慮する
2-2.退職の意思をしっかり伝える
3,看護師の円満退職に向けた退職意思の伝え方
3-1.最初に退職の意思を伝えるのは直属の上司
3-2.忙しいタイミングは避ける
3-3.退職希望日の2〜3ヶ月前には伝える
4,絶対に伝えてはいけない退職理由
5,看護師の退職願・退職届の書き方
5-1.退職願と退職届の違い
5-2.退職願・退職届は手書きで書く
5-3.退職理由は一身上の都合でOK
5-4.宛名は院長に提出は看護師長へ
5-5.基本的に手渡しする
6,まとめ
1. 看護師が退職するまでの流れは5ステップ
今の職場を退職する意思が固まったら、どのような手順でコトを進めていけばよいのでしょうか?
退職までの流れを、5ステップにわけてご説明します。
1-1.就業規則を確認する
まずは就業規則を確認しましょう。
法的には14日前までに退職の意思を示せば問題ありませんが、就業規則に「◯日前までに」「◯ヶ月前までに」と明確に記載されていることがあります。
手続きや引き継ぎを考慮すると、1ヶ月前までには退職の意思を伝えるのが一般的です。
1-2.退職の意思と理由を上司へ伝える
退職の意思と理由を直属の上司に伝えます。
この時点ではまだ退職願や退職届は提出しません。
その後、看護部長や病院長との面談などへ進んでいきます。
1-3.病院と相談し正式な退職日を決める
病院側と相談しながら正式な退職日を決めます。
そこで業務の引き継ぎやシフト状況・有休消化について話し合い、退職までのスケジュールを決定していくのです。
退職日の希望を聞かれると思いますが、1ヶ月以上先の日付を希望する方がよいでしょう。
また有休を消化したいと考えている方は、引き継ぎを考慮してさらに余裕のある日にちを伝えましょう。
シフト調整や引き継ぎがしっかりできないままバタバタと退職すると、職場に迷惑をかけてしまいます。
1-4.退職届を作成して提出する
退職日が決まったら退職届を作成します。
作成した退職届は直属の上司に提出しましょう。
「退職願」は提出後に撤回が可能ですが、「退職届」は原則撤回できないので注意してください。
1-5.引き継ぎを行い退職する
自分の担当業務について後任者へ引き継ぎを行います。
予定通り引き継ぎが終了し、退職日となります。
引き継ぎの際の注意ポイントについて詳しく知りたい方は、「【円満退社!】看護師の転職前の引き継ぎポイント3つを解説!」をご覧ください。
2. スムーズに退職するために気をつける2つのこと
退職の意思を伝えても、「考え直してほしい」と引き止められることもあるでしょう。
しかしすでに退職の意思を固めているのなら、もめることなくスムーズに退職したいですよね。
スムーズに円満退職するために気をつけるべきことを2点ご紹介します。
2-1.退職時期を考慮する
いつ退職するかは非常に重要なポイントです。
年度末は退職者が多いと病院側も予想しています。
年度末のタイミングなら新年度に新しい人材も補充されるため、比較的退職希望を受け入れてもらいやすいです。
年度末以外にも人事的にキリのよい時期があれば、そこに退職時期を合わせるのもおすすめです。
周囲の状況に配慮していると感じてもらえるでしょう。
一方年末年始やゴールデンウィーク・夏季休暇期間など、シフトを組むのに大変な時期は避けるのが賢明です。
ただでさえ人手不足な上、即戦力が欠けるとなると退職交渉が難しくなる可能性が高くなります。
大切なことは周囲の状況を配慮することです。
なるべく早めに退職の申し出を行い、自分が退職した後の人事や人材の確保に配慮しましょう。
2-2.退職の意思をしっかり伝える
退職の意思が固いことをしっかり伝えてください。
少しでも悩んでいる素振りを見せると、「もう少し考え直してほしい」と言われます。
退職理由も重要です。
「人間関係が〜」「給料が低いから〜」「他科で働きたいから〜」などの理由は、「他病棟へ異動できる」「給料アップを頼んでみるから」と引き止める策を与えてしまいます。
貴重な戦力になっている方なら特に、あの手この手で退職を阻止されます。
「これは引き止められないな」と思われる退職理由を伝えましょう。
3. 看護師の円満退職に向けた退職意思の伝え方
今までお世話になった職場。
円満退職をするために何よりも大切なことは、相手への配慮です。
どのようなことに気をつければよいのか、ご説明します。
3-1.最初に退職の意思を伝えるのは直属の上司
退職の意思を最初に伝えるべきなのは、直属の上司です。
いきなり看護部長や院長に退職の意思を伝えたり、別の人から直属の上司の耳に入ったりすることがないようにしましょう。
退職しようかどうか迷っている時期に、仲の良い同僚に相談することもあると思います。
それ自体は悪いことではありません。
しかし「退職するらしい」など噂話として上司の耳に入ると、気分を害されることがあります。
退職の意向は自分の口で上司に伝えるようにしましょう。
3-2.忙しいタイミングは避ける
朝の忙しい時間帯や、人数の少ない夜勤帯などに話すのは避けましょう。
退職の話は、数分で終わるような簡単な話ではありません。
忙しい時間帯にそのような話をされても正直困ります。
忙しそうでなかなか話すタイミングが見つけられないのであれば、「ご相談があります。お時間を作っていただくことはできないでしょうか?」などお伺いを立てるとよいでしょう。
「何か重要な話があるのだな」とわかりますし、落ち着いて話せるようにセッティングしてくれるでしょう。
3-3.退職希望日の2〜3ヶ月前には伝える
退職までにシフトの調整や引き継ぎなど、さまざまなことをしなければなりません。
また退職後、別の人員が補充されるよう調整しなければならないことも。
そのため時間に余裕をもって、退職の意思は、退職希望日の2〜3ヶ月前に伝えておくのが理想的です。
退職希望日のギリギリに言われると調整が難しく、多大な迷惑をかけてしまいます。
4. 絶対に伝えてはいけない退職理由
さまざまな退職理由があるでしょう。
その中には人間関係や給料面・接遇面・環境に関係することなど、前向きとは言えない理由も。
このようなネガティブな退職理由をそのまま伝えてはなりません。
印象が悪くなるだけでなく、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
なるべく「スキルアップを目指したい」「どうしてもやりたいことがある」など、前向きな退職理由を伝えられるとよいでしょう。
5. 看護師の退職願・退職届の書き方
上司へ退職の意向を伝え、退職日が決まったら「退職願」または「退職届」を作成します。
どのように作成するのか、順番にご説明します。
5-1.退職願と退職届の違い
退職する旨を病院へ伝える書類は2種類あります。
一つは「退職願」、もう一つは「退職届」です。
同じような内容を記しますが、2つには大きな違いがあります。
「退職願」は、「退職させてください」とお願いするものです。
退職日が正式に決まっていなくても作成できます。
退職願は提出した後、やはりこのまま仕事を続けたいと思えば撤回ができます。
一方「退職届」は、「退職します」と意思を伝えるものです。
これは退職日が正式に決まった後に作成します。
退職届は退職願と異なり、一度提出すると原則的に撤回できません。
5-2.退職願・退職届は手書きで書く
ただし病院によっては、書き方が定められている場合があります。
就業規則に則って作成してください。
また、封筒の表には「退職届」または「退職願」と表記し、裏面には所属と名前を表記します。
5-3.退職理由は一身上の都合でOK
実際の退職理由はなんであれ、退職願や退職届に記載する「退職理由」は「一身上の都合で」でOKです。
具体的な内容を記載する必要はありません。
5-4.宛名は院長に提出は看護師長へ
退職願や退職届に記載する宛名は「病院長」にします。
間違って宛名を看護師長にしないでくださいね。
提出は看護師長でOKです。
ただしクリニックや比較的小規模な病院では、直接院長へ提出する場合もあります。
5-5.基本的に手渡しする
退職願や退職届は手渡しが基本です。
しかし病気などでどうしても勤務先へ出向けない場合もあります。
その場合は直属の上司へ先に相談し、郵送も可能かどうか必ず確認してください。
6. まとめ
看護師の退職までの流れをご説明しました。
施設ごとの就業規則がありますので、必ず確認し、それに則って行動してください。
退職の理由はさまざまですが、お世話になった職場です。
相手の状況に配慮することで、円満退職を心がけてください。
自分本位で動くと周りに迷惑をかけてしまいます。
手順を踏んで、気持ちよく退職日を迎えましょう。
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