看護師の職務経歴書はどう書けばいい？書き方とポイントを解説！

看護師の転職活動で必要になる職務経歴書。

「履歴書と何が違うのだろう？」

「履歴書と同じような内容を書けばいいの？」

などと悩まれる方も多くいらっしゃることでしょう。

職務経歴書で、自分の持つスキルや経験を採用担当者にアピールできます！

しかし、書き方によっては悪い印象を与えてしまうことも…。

この記事では、職務経歴書の書き方や注意すべきポイントについてご紹介します。

＜目次＞

1,看護師の職務経歴書とは？
  1-1.職務経歴書で見られるポイント
2,看護師の職務経歴書の書き方ガイド
  2-1.2通りの形式
  2-2.タイトルと日付・氏名
  2-3.経歴概略
  2-4.職務経歴
  2-5.保有資格
  2-6.自己PR
3,看護師の職務経歴書で最低限気をつけたい5つのポイント
  3-1.箇条書きでまとめる
  3-2.パソコンで作成する
  3-3.A4で1~2枚にする
  3-4.履歴書と相違がないか確認する
  3-5.誤字脱字がないようにする
4,職務経歴書を郵送する時の注意点
  4-1.期限は必ず守る
  4-2.添え状を付ける
5,よくある職務経歴書の失敗例
6,まとめ

看護師の転職で必ずと言っていいほど必要になる「職務経歴書」。

「履歴書と何が違うの？」と疑問に思われる方も、多くいらっしゃることでしょう。

職務経歴書は、その人が仕事で経験した具体的な業務内容やスキル・実績を、詳細に説明するためのものです。

中途採用の求人の場合、ほとんどの病院やクリニックで即戦力になる人材を求めています。

採用者側が求めるスキルや経験を持っているのかどうかを判断するために、職務経歴書は非常に重要な書類です。

また応募者にとっても、自分のスキルや経験をアピールできるアイテムになります。

 
1-1.職務経歴書で見られるポイント
 

職務経歴書で注目されるポイントはいくつかあります。

採用担当者がどのような視点で職務経歴書を見ているのかを知ることは、とても大切です。

• 求める実務のスキルと知識を持っているか
• どのくらいの期間、どのような経験を積み、どのような業績をあげたのか
• 仕事に意欲的であるか
• 納得できる転職目的か
• 記載内容は信憑性があるか

特に美容クリニックでは、職務経歴書を重視します。

看護業務はもちろんですが、パソコンを操作する事務作業も多いため、基本的なパソコンスキルがあるかどうかにも注目されます。

職務経歴書をパソコンで作成する場合、見やすく整ったものになるよう、改行の位置や配置にも気を配りましょう。

具体的にどのように職務経歴書を作成すればいいのか、順番にご説明します。

 
2-1.2通りの形式
 

基本的に、職務経歴書を作成する形式に決まりはありません。

大きく分けて２通りの形式が知られています。

1. 編年体式
2. キャリア式

「編年体式」は、職務経歴を時系列でまとめるタイプ。

「キャリア式」は、業務や職種ごとにまとめるタイプです。

編年体式を用いるのが一般的です。

しかし経歴やアピールしたい内容が多い場合は、キャリア式で作成してもいいでしょう。

志望先の病院やクリニックで形式や書式が指定されているのであれば、それに従いましょう。

 
2-2.タイトルと日付・氏名
 

タイトル「職務経歴書」を中央に配置します。

日付と氏名はいずれも右揃えになるようにしましょう。

日付は職務経歴書を書いた日ではなく、提出する日を記載してください。

西暦・和暦は、履歴書と統一しましょう。

 
2-3.経歴概略
 

まず経歴を簡単にまとめた概略を記載します。

経歴概略に含めるべき内容は以下の通りです。

• 勤務期間
• 勤務先名
• 職種
• 雇用形態
• 病床数
• 職員数

病床数や職員数は、どれくらいの規模の病院かを把握するのに必要な情報です。

 
2-4.職務経歴
 

次に業務内容を詳しく記載していきます。

具体的にどの診療科でどのような業務内容だったのか、箇条書きにしましょう。

業務内容だけではわからない実績や成果を補足すると、さらに効果的です。

【例】

• 人材育成
• 研修参加
• チームリーダーとしてチーム作りに参加

これらも箇条書きで記した上で、さらに具体的な内容を簡潔にまとめて記載するとわかりやすくなります。

 
2-5.保有資格
 

保有資格は、取得年月の古い順に正式名称を記載します。

看護師免許や保健師免許・助産師免許など看護師の仕事に直接かかわる資格だけでなく、役に立ちそうなその他の保有資格・免許も記しましょう。

転職先として訪問看護ステーションを考えている方なら、運転免許も書いておきましょう。

また、美容クリニックに転職したい方で美容に関する資格も取得しているなら、ぜひそれも記載してください！

 
2-6.自己PR
 

志望先の病院やクリニックの方針やカラー、求められている人物像をふまえながら、自分の強みをアピールしましょう。

職務経歴書に記載した実績や経験・スキルをもとに書けば、説得力のある自己PRになります。

魅力的な自己PRを作成したい方は「効果的な看護師の自己PRの書き方！押さえるべき6つのポイント」をご覧ください。

職務経歴書を作成する上で気をつけなければいけないことがあります。

このポイントを守らないと、せっかく熱意を込めて作った職務経歴書が台無しになることも…。

５つのポイントを順番に見ていきましょう。

 
3-1.箇条書きでまとめる
 

職務経歴書は基本的に箇条書きで作成します。

長々と文章を書くと読みにくくなります。

自己PRの部分は文章で書きますが、なるべく簡潔に書きましょう。

 
3-2.パソコンで作成する
 

履歴書は手書きで作成することが多いですが、職務経歴書はパソコンで作成しましょう。

手書きが禁止されているわけではありませんが、履歴書より書く量が多いため手書きでは読みにくいことがあります。

またパソコンで作成すれば、パソコンスキルがあることをアピールできます。

作成する時は次の設定にしましょう。

• フォントは明朝体
• 文字サイズは5ポイント

 
3-3.A4で1~2枚にする
 

職務経歴書は、必ずA4用紙１〜２枚で収まるようにしましょう。

転職回数が多く、経歴を書くだけで何枚も必要になる方もいるかもしれません。

その場合、経歴概略には配属先も含めて全ての勤務先を記載し、職務経歴には直近の１〜２カ所だけ詳しく書いてもOKです。

直近の勤務先の在職期間が短い方は、長く在籍した勤務先について職務経歴に書くのもよいでしょう。

 
3-4.履歴書と相違がないか確認する
 

履歴書と記載内容に相違がないか、必ず確認してください。

特に病院名や在籍年月日（西暦か和暦も含め）が、履歴書と職務経歴書で異なっているケースがあります。

自己PRは、履歴書と全く同じ内容であってはいけません。

アピールしたい強みが同じなのは問題ありませんが、職務経歴書にはより詳しく書くようにしましょう。

 
3-5.誤字脱字がないようにする
 

職務経歴書が作成できたら、必ず誤字脱字がないか確認してください。

パソコンで作成するので、打ち損じや漢字の変換間違えが生じやすいです。

一度声に出して読むと間違いに気づきやすくなります。

職務経歴書は、履歴書などほかの書類と一緒に郵送することがほとんどです。

書類を志望先へ送る時に注意してほしいことがあります。

 
4-1.期限は必ず守る
 

提出期限は必ず守りましょう。

これは看護師の転職に限ったことではなく、社会人として最低限のマナーです。

特に注意して欲しいのは、提出期限が消印有効なのかどうかです。

消印有効であれば提出期限日に郵便局に持ち込んでも間に合いますが、そうでない場合は提出期限日までに志望先に書類が到着していないといけません。

日数に余裕を持って書類を投函しましょう。

また郵送途中に紛失する可能性もゼロではありません。

志望先に届いたかどうか確認したい方は、簡易書留で送ることをおすすめします。

 
4-2.添え状を付ける
 

書類を提出する時は、添え状を必ず添付しましょう。

添え状はどのような書類が入っているのか、相手側にお知らせする文書です。

添え状を付けないまま送るとマナー違反になります。

添え状は次の点に注意して作成しましょう。

• ①宛名は正式名称
• ②書類を送付する日付を入れる
• ③自分の情報を右揃えで入れる
• ④タイトルは中央に配置
• ⑤「拝啓」で始め、時候の挨拶を入れ、「敬具」で締める
• ⑥同封する書類を、封筒に入れる順番通りに記載（“添え状”は記載しない）

また同封する書類は、必ずクリアファイルにまとめて入れましょう。

自分の魅力を伝えているすばらしい職務経歴書もありますが、逆に残念な職務経歴書も目にします。

職務経歴書の失敗例をいくつかご紹介します。

• 複数枚にわたる職務経歴書
• 箇条書きの項目がなく読みづらい
• 担当した業務に関する詳細が書かれていない
• 病院の規模や担当患者数など具体的な情報がない
• 履歴書とほぼ同じ内容
• 内容がまとまっておらず読みにくい
• 表記方法がバラバラ（病院1と病院2で職務経歴欄のレイアウトが違うなど）

職務経歴書は、相手に自分の魅力をいかにうまく伝えられるかがカギです。

自分の経験やスキル・勤務先の情報を整理して、相手にすんなり伝わる職務経歴書を作成しましょう。

「職務経歴書」は自分の経験やスキル・実績を具体的に伝えられる、転職に心強いアイテムです。

採用担当者が読みやすい文章を意識し、自分の魅力を十分伝えられる職務経歴書を作成しましょう。

特に美容クリニックへ転職したい方は、文章だけでなくレイアウトなど見映えにもこだわった職務経歴書を作成してください。

職務経歴書を作成したけど自信がない方や、美容クリニックの転職について相談したい方は、ぜひ「かんごりすた」へお問い合わせ下さい。

美容クリニックの転職に強いエキスパートがサポートします。