2021.11.30
概要
看護師が転職活動をする際、面接の最後に「何か質問はありませんか?」と逆質問を促されることがあります。
逆質問に苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか?
逆質問の内容を間違えると、面接官にネガティブなイメージを持たれてしまいます。
ですが、うまく逆質問ができれば自分をアピールできますよ。
この記事では看護師の面接で、良い印象を持たれる逆質問と絶対にしてはならない逆質問についてご紹介します!
<目次>
1,看護師の面接で逆質問される4つの理由!その意図とは?
1-1.就職意欲の高さや仕事の熱意を知りたい
1-2.職場に馴染める人物か知りたい
1-3.コミュニケーション能力があるか知りたい
1-4.面接時の説明不足を解消するため
2,看護師の面接時に好印象を残す逆質問とは?
2-1.ポジティブな印象を残す内容
2-2.志望意欲や理由を伝えられる内容
2-3.職場に馴染める人物だと印象付けられる内容
3,看護師面接でのおすすめの逆質問
3-1.「入職までに勉強しておくことはありますか?」
3-2.「スタッフの皆さんの経験年数はどのくらいですか?」
3-3.「看護師の1日のスケジュールを教えてください」
3-4.「院内勉強会や外部の研修会への参加は…?」
3-5.「入職後に研修はありますか?」
3-6.「看護業務外で担当する仕事はありますか?」
4,看護師面接で絶対してはならない逆質問
4-1.給料や福利厚生など接遇面
4-2.「特にありません」はダメ!
4-3.調べればすぐにわかる内容
5,まとめ
1.看護師の面接で逆質問される4つの理由!その意図とは?
看護師の面接で必ずと言ってよいほど最後に促される逆質問。
「何か質問はありませんか?」と聞かれて、とっさに答えられない方も多いでしょう。
逆質問の内容を間違えると、それまでは好印象だったのに一気に印象が悪くなることも。
慌てて的外れな質問をしないように、しっかり準備をしておきましょう。
そもそも逆質問で面接官は何を見ているのでしょうか?
その逆質問を求める意図を4つご説明します。
1-1.就職意欲の高さや仕事の熱意を知りたい
面接官は就職意欲の高さや熱意について、逆質問を通して知りたいと考えています。
この施設に就職したいと強く願っているなら、ホームページや求人誌などでさまざまな情報を読み込んでいるはずです。
その上でインターネットではわからない情報をさらに尋ねるなど、就職したい気持ちが感じられる質問内容かどうかを見ています。
1-2.職場に馴染める人物か知りたい
書類審査を通過した時点で、経験やスキルに問題がないと既に判断されていることが多いです。
面接では主に応募者の人柄を見ています。
逆質問では自主的に発言しなければいけません。
そのため応募者の人柄がよくわかります。
逆質問を通して、職場に馴染めそうな人かどうかチェックしています。
1-3.コミュニケーション能力があるか知りたい
看護師の仕事にコミュニケーション能力は必須です。
患者様やそのご家族と接する時だけでなく、医師やほかの職種のスタッフとも日常的にやりとりをしなければいけません。
コミュニケーションスキルが足りないと、意思疎通がうまくいかずトラブルにつながる可能性があります。
適切な質問ができる人かどうかを試して、その人の会話能力を見ています。
特に美容皮膚科や美容外科など美容分野に転職しようと考えている方。
その他の一般の病院と比べて患者様との丁寧なやりとりが必要になるため、コミュニケーション能力は重視されます。
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1-4.面接時の説明不足を解消するため
面接の中で細かい就業の条件のすり合わせや、待遇についての説明がなされる場合もあります。
納得して働いてもらうため、逆質問は不明な点がないかを互いに確認する意味合いもあるのです。
2. 看護師の面接時に好印象を残す逆質問とは?
では面接官に好印象を残せる逆質問は、どのような内容なのでしょうか?
2-1.ポジティブな印象を残す内容
これはすべての面接時に当てはまることですが、なるべくポジティブな印象を与えるようにしましょう。
ネガティブなことばかり言うと、「後ろ向きな意見ばかりだな」「否定が多いな」など、よくない印象を与える可能性があります。
転職に関して不安なことやマイナス面を聞きたくても、面接時は可能な限り避けるか、ポジティブな言い方に変換しましょう。
2-2.志望意欲や理由を伝えられる内容
逆質問も自己アピールをするチャンスです。
どれほど志望先の病院やクリニックで働きたいのか伝わるような逆質問をすると、面接官にその思いが伝わるでしょう。
2-3.職場に馴染める人物だと印象付けられる内容
面接時、面接官はその人の人柄に注目し、今勤務しているスタッフとうまく仕事ができそうか、病院やクリニックのカラーにあった人物なのかを見ています。
逆質問では単に気になることを質問するのではなく、自分についてポジティブな印象を残せるような質問をすると効果的です。
特に応募者が多数集まる求人では、1日に何人もの応募者と面接している可能性があります。
当たり障りのない質問をするより、よい印象を残せる質問ができるよう心がけましょう!
3. 看護師面接でのおすすめの逆質問
看護師面接でおすすめの逆質問を6つご紹介します。
面接官にどのような印象を残したいのかを考えながら、あらかじめ逆質問を3つほど用意しておくことをおすすめします。
3-1.「入職までに勉強しておくことはありますか?」
志望意欲や勤労意欲が高いと印象付けたいのなら、「入職までに勉強や準備しておくとよいことはありますか?」などの質問をしましょう。
「就労前に必要なスキルや知識を積極的に身につけようとしている」と前向きに受けとめてもらえます。
未経験の分野への転職を希望している場合は、「入職までに◯◯分野の基本的な看護や手技などを勉強しておこうと考えていますが、ほかに勉強や準備しておくとよいことはありますか?」と質問するとよいでしょう。
勉強や準備の方法を丸投げで尋ねるのではなく、「自分でここまではやろうと考えていますが、プラスアルファでしておくことはありませんか?」と聞くことで、より積極的な姿勢を印象付けることができます。
3-2.「スタッフの皆さんの経験年数はどのくらいですか?」
職場に馴染もうとする姿勢を印象付けたい方は、「スタッフの皆さんの経験年数はどれくらいなのでしょうか?」など、働くスタッフの様子がわかる質問が効果的です。
経験年数の少ない看護師ばかりの職場は、若々しくフレッシュな職場だと想像できますが、スキルが不十分な可能性もあります。
またベテランの看護師ばかりの場合、多くの技術やスキルが学べる反面、若い人は馴染みにくいかもしれないと、職場の雰囲気をイメージできます。
3-3.「看護師の1日のスケジュールを教えてください」
就労時のイメージをより深めるために「貴院で働く看護師のおおまかな1日のスケジュールを教えてください」と質問すると、具体的に働く姿をイメージできます。
また面接官も応募者が働く姿をイメージしやすくなるため、好印象を持たれる可能性があります。
3-4.「院内勉強会や外部の研修会への参加は…?」
向上心があることを印象付けたいのなら、「院内で勉強会など行われているのでしょうか?」と質問するとよいでしょう。
またこの質問を通して、看護師のスキルアップに力を入れている病院かどうかがわかります。
「院外研修は自費で参加してもらっています」「学会に参加している方はあまりいません」などの回答があれば、あまり研修に対して積極的でない病院である可能性があります。
3-5.「入職後に研修はありますか?」
未経験の分野で働くことを希望している方は、入職後に研修があるか気になるところでしょう。
研修や教育ブログラムの有無で、中途採用のフォロー体制が整っているかわかります。
3-6.「看護業務外で担当する仕事はありますか?」
この質問はクリニックへ転職したい方におすすめの質問です。
クリニックでは看護業務だけでなく、パソコン作業などほかの業務をしなければいけません。
美容クリニックへ転職を考えている方なら、化粧品や薬などの販売も看護師が行うことがあります。
4. 看護師面接で絶対してはならない逆質問
面接官に悪い印象を残す、絶対してはならない逆質問の内容をご紹介します。
4-1.給料や福利厚生など接遇面
転職する上で給料や福利厚生など気になる気持ちはわかります。
しかし面接で給料や接遇面の質問は避けましょう。
給料や賞与・有給休暇・福利厚生などの労働条件は、求人情報にある程度記載されています。
「ちゃんと調べていないのだな」「お金や接遇のことばかり気にする人なのだな」とマイナスなイメージを持たれてしまいます。
4-2.「特にありません」はダメ!
「特にありません」と答えると、就業意欲が低いと捉えられてしまいます。
何も面接の準備をしてこなかったと思われる可能性もあります。
逆質問は面接前に最低でも3つは準備しておきましょう。
しかし用意していた質問内容について、全て面接の中で解消されてしまうこともあります。
その場合は「ご説明を十分にしていただいたので、質問はございません。貴院にご縁をいただければ幸いです」など、丁寧に対応すればOKです。
4-3.調べればすぐにわかる内容
ホームページやパンフレットに記載されている内容や、すでに面接の中で話された内容についての質問はしてはいけません。
「何も調べていない」「人の話を聞いていない」と面接官に思われます。
公開されている内容についてさらに深く知りたいのであれば、「貴院の求人情報やホームページで拝見したのですが…」と前置きした上で聞きましょう。
ちゃんと調べた上で質問していることをアピールすることが大切です。
5. まとめ
看護師の面接でよく聞かれる逆質問。
苦手意識を持つ方も多いですが、自分をアピールするチャンスでもあります!
好印象を持ってもらえるような逆質問ができるとより効果的です。
逆質問の内容は面接時に考えるのではなく、最低でも3つは事前に準備しておきましょう。
もちろん面接の中で疑問に思ったことがあれば、それについての質問をしてもOKです。
ただしポジティブな内容になるよう心がけてください。
効果的な逆質問をして、転職活動を成功させましょう。