2024.10.07
概要
転職先として『美容クリニック』は今、圧倒的に人気です。
しかし人気が高まり、現在では求人倍率が大変上がっていて、年々入職が難しくなっています。
実際に美容クリニックに転職した方々からは
- 夜勤をしなくてよくなったのに、給料へらないどころか、増えた
- 残業ほとんどないから、趣味に没頭してる
- 美容医療にふれることで、キレイになれた
といったお声を頂いています。
スムーズに転職できた人とそうでない人の違いは、いくつかあります。
その内の一つが、転職先候補の選び方です。
どのような美容クリニックを転職先に選べば、すんなり受かるのか?
この記事では美容クリニックの選び方が重要な理由とともに、転職先候補の決め方を具体的にご紹介します。
ポイントは
- 自身の強みを理解すること
- 転職先の美容クリニックとwin×winになれるかどうか
です。
<目次>
1,これならデキる!
1-1.経歴
1-2.得意なこと
1-3.熱意
2,美容クリニックの特徴
2-1.美容外科
2-2.美容皮膚科
2-3.脱毛専門クリニック
3,理想と現実
3-1.やりたいこと
3-2.特技
3-3.今のステージ
4,ゼッタイ美容看護師?理想の美容看護師?
4-1.とにかく、すぐになりたい!
4-2.憧れの美容看護師
4-3.ずっと美容看護師
5,まとめ
1. これならデキる!
転職する際、履歴書や職務経歴書が必要になります。
採用担当者は
- どのような経験を積んでいるか
- どのような知識・技術が期待できるか
- どういった性格・思考をしているか
といったことを、簡潔に知りたいからです。
面接の前に慌てて対策するのでは、間に合わない可能性があります。
履歴書などを記載する前に、自身に関するそういった情報を、しっかりまとめて把握することが大切です。
1-1.経歴
- 正直に
- 正確に
- 漏れなく
を守り、自身の経歴を紙面でも画面上でも構いませんので、まずはまとめましょう。
この作業で大事なポイントは
〝余計なことは考えない〞
です。
『これは自分にとって不利な情報ではないか』
『こんなことが知られたら面接落とされるかも』
といったことは、横に置いておきましょう。
そもそも、転職にとって不利だと思われる情報が、実は少しも不利にならないケースは、ままあります。
ですので、そういったことは後から整理すれば大丈夫です。
まずは自身に関する情報をまとめて、間違いがないか何度も確認しましょう。
卒業した学校名は長くても正確に書きます。
年月日は間違えやすいので、注意が必要です。
最終学歴は、給与額に影響する場合がありますし、入職条件を『高卒以上』としている事業所もあります。
より慎重に確認すると良いでしょう。
次に、勤務歴です。
転職回数、病棟か外来かクリニックか、診療科はどこか、といったことを時系列で記載します。
勤務歴は
- 看護師としての成長過程はどのあたりか
- 現場で習得したと予想される技能や知識は何か
といったことを知るための情報です。
『転職が多いと不利って聞いたから、一部だけしか書かないでおこう』
『美容と関係ない病院の経験は書かなくてもいいよね』
といったことも、やめておきましょう。
転職回数が気になる方は
別コラム『看護師の転職回数が多いと不利!?転職成功の5つのポイントを解説』をどうぞ。
繰り返しますが、全て正確に洗い出すことが、とても大切です。
1-2.得意なこと
- 誰とでもすぐ仲良くなれる(友達が多い)
- どこでも寝られる
- 趣味は極めるまで没頭する
など、どのようなことでも大丈夫です。
複数ある場合は、複数全部あげましょう。
履歴書の記載や面接前には、自信の性格をよく理解・把握しておくことが重要になります。
そこにも繋がる、その前の時点での作業です。
ふざけているように感じる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、これらはここ数年で飛躍的に有名になった、『非認知能力』に関する自身の情報となります。
仕事で最高の結果を出すためには、あらゆる能力が必要とされています。
その中に、非認知能力があります。
非認知能力とは、学校のテストなどでは測れない
忍耐力、協調性、ヤル気、自制心
など社会性や心(精神力)に関係する能力のことです。
美容クリニックでは、外来での勤務となるため、病棟と違い、基本的に毎日違う患者と接します。
もちろん、新規患者ばかりではありませんが、不慣れなうちは、対応に戸惑うこともあるかもしれません。
また、スタッフは少人数なので、個々の対応力が求められます。
それだけでなく、協力し合うこともとても大切ですし、教育にリソースをさきにくいという面もあります。
病棟だと、ナースステーションや廊下で、先輩や同僚に相談したり、アドバイスをもらうのは、さほど大変ではありません。
美容クリニックの場合は、スタッフ全員が施術中という場合もあるため、すぐに他者に解決策を求めるのが難しいことがあります。
そういう状況下で、どう対応するのかをみられています。
この場合の対応力は、看護師としての力量というよりも、問題解決能力を指します。
看護師としての力量で乗り切れる場合は、もちろんそれでも大丈夫です。
ですが、それは経歴など他の情報になるので、ここではあくまで、問題解決能力として考えましょう。
患者対応が最優先になるため、勤務時間内の教育・指導が困難な場合があります。
単に新卒か既卒か、ということではなく、その時のクリニックの受け入れ態勢と、求職者の技能が一致するかどうかが重要なのです。
クリニック側の要望と、入職者側の条件が合わないと、早期離職につながることもあります。
ですので、お互いに『聞いてないよ』とならないように、情報を整理し、簡潔に相手に伝えられるようにすることが大切です。
1-3.熱意
どのくらい、美容クリニックで働きたいと思っているか
あらためて、考えてみましょう。
- 憧れ
- 具体的なビジョンがある
- 自身にとって好条件だから
転職先を探すうえでの、大事なポイントの一つです。
後ほど、より具体化するので、ここでは簡潔に考えて大丈夫です。
また、面接でも必要になる内容なので、誰にも遠慮せず正直に考えましょう。
面接においては
- 入職後、研鑽を積むか
- 患者にどう対応するか
- うちのクリニックをどう捉えているか
といったことを推しはかるための情報です。
美容医療は、まだまだ自学しにくい分野です。
前述の通り、自施設内での教育・指導もなかなか難しい状況です。
積極的に学ぶ姿勢のスタッフは、とても好感がもてますし、成長に期待もできます。
また、外来のため、とても忙しい日もあります。夜勤も残業もないですが、体力的に疲れてしまう日もあるでしょう。
ですが、美容クリニックでは高い接遇力が求められます。
前日の疲労が残っていても、ボサボサの頭で患者対応をしたり、無表情で施術することはできません。
完璧を求められているわけではなく、努力できるか、美容医療やクリニックに対する気持ちがどのくらいあるかを、採用担当者は知りたいと思っているのです。
2. 美容クリニックの特徴
別コラム『美容クリニック看護師のお仕事内容とは?』でも紹介しましたが、大きく3種類に分けることができます。
- 美容外科
- 美容皮膚科
- 脱毛専門クリニック
昨今では、
- 保険診療のクリニックが、美容医療も行っている
- 脱毛専門クリニックが、美容皮膚科も始めた
などと進化をとげていますが、基本的には3種類と考えるのが良いでしょう
2-1.美容外科
- 手術がメイン
- 全身麻酔での手術もあり
- オンコールがある場合あり
二重や目頭切開、小鼻縮小やフェイスリフトなど、外科的アプローチを得意とし、施術メニューのメインと
しています。
全身麻酔下での手術も行うクリニックでは、術後対応のためオンコール制がある場合もあります。
手術の規模はクリニックによって違うため、局所麻酔下での手術専門クリニックなどは、手術看護未経験者
でも入っていきやすいでしょう。
2-2.美容皮膚科
- いわゆるプチ整形、切らない美容医療
- レーザーが中心
- 局所麻酔を使用することがある
近年、美容医療といえば、美容皮膚科領域は需要が増加し続けており、メインとなっています。
注射やレーザーでの治療です。
学ぶことは多いものの、手技は難易度低めのものが多いため、美容看護初心者でも早い習得が目指せます。
2-3.脱毛専門クリニック
医療レーザー脱毛のみ行っているクリニックです。
- 自施設内での研修が可能
- 業務範囲が狭いため、早期習得・独り立ちが可能
業務範囲が脱毛に限られるため、覚えることや身につける技術が限定されています。
看護師歴が浅くても、入っていきやすいでしょう。
3. 理想と現実
自身を知り、美容クリニックの種類もわかったら、次は、
〝美容クリニックで働く自分〞
を考えていきましょう。
- 美容クリニックでやりたいこと
- 今すぐ転職しても、これならデキる
- 今の私のレベル
の順に考えます。
なりたい自分と、今の自分の状態を照らし合わせ、実現可能なことと、そうでないことを考える作業です。
3-1.やりたいこと
- 美容に詳しくなってキレイになりたい
- 規則正しい生活でプライベートも充実させたい
- 最新の美容医療に次々チャレンジしてみたい
- 母親やおばあちゃんを、いつかキレイにして喜ばせてあげたい
などなど、どのようなことでもいいのです。
とにかくやりたいこと、美容クリニックで活き活き働く自身の姿を想像してみてください。
それが叶えられるかどうかが、転職先候補を選ぶ基準の一つとなります。
3-2.特技
- 採血や点滴
- 吸引
- 輸液ポンプ、シリンジポンプの操作
など、前項の得意なこととは違い、看護技術に関してあげましょう。
看護で得意なことと言われても、特に思いつかない。
という方は
- 困った記憶がない
- 日常的に行っていた(ルチン業務)
- 先輩に頼まれて代わったことがある
ケアをあげてみてください。
各診療科でルチンで行う処置が異なるため、自分が当たり前にしていることが、特技になることは、ままあります。
文字にして、あげてみましょう。
3-3.今のステージ
- 看護師として、一人前になれた
- 社会人としてのマナーはまだちょっと自信ない
- プリセプターやリーダー業務を終え、これからも看護師として働いていきたいと改めて思うようになった
- 人見知りだったが、今は誰とでも世間話程度ならできる
など、今の自身の到達点を考えます。
- 看護師として
- 社会人として
- 一人の人間として
の視点からみるといいでしょう。
4.ゼッタイ美容看護師?理想の美容看護師?
なりたい美容看護師像と、自身の状況は一致していたでしょうか。
次の、転職先候補のクリニックを、具体的に探すための作業なので、一致していてもそうでなくても、大丈夫です。
最後は
『とにかくすぐに、美容クリニックで働きたい』
または、
『美容クリニックでやりたいことがある』
もしくは、
『最後の転職にしたい』
といったことを決めます。
熱意で簡潔にあげたことを、詳細にしていきます。
これは、具体的にクリニックを探していくうえで、非常に重要になります。
4-1.とにかく、すぐになりたい!
・『ずっと行きたかったから、早く美容クリニックで働きたい』
・『1~2ヶ月以内には転職したい。』
という場合、求職者の技能と美容クリニック側の要求が高いレベルで一致する必要があります。
たとえば、
〝美容未経験可・経験者優遇〞
〝看護師としての勤務期間2年〞
などと、応募要項に記載されていたとします。
- 看護師歴2年・美容未経験
- 看護師5年・美容皮膚科で1年
上記2名が応募した場合、後者が内定をもらう可能性が高いです。
どちらも募集要件は満たしていますが、後者の方がより美容クリニックの要望に近いためです。
もちろん、クリニックが求人を出す理由にもよります。
ですが、
- 教育に割くリソースが少ない
- 即戦力として期待できる
といった、応募条件には記載されていない、クリニックの希望とも一致する人材の方が、より多くの点でクリニックの求めに一致していることになります。
『経験は浅いけど、ずっとやりたかったし、諦めきれない』
のであれば、特技を思い出しましょう。
美容クリニックには、昨今、保険診療も行っているクリニックがあります。
- 皮膚科と美容皮膚科
- 形成外科と美容外科
- レディースクリニックが診療科に美容皮膚科を加えた
といったケースです。
こういったクリニックの場合は、美容の経験はなくても、
- 皮膚科の病棟経験者
- 婦人科の外来経験者
などは評価され、その経験が強みになります。
他の求職者に差をつけることもでき、転職が有利になるでしょう。
4-2.憧れの美容看護師
- 〇〇美容クリニックで働きたい
- オペでたくさんの人がきれいになるのを手助けしたい
- いつまでも輝いてる看護師でいたい
など、具体的な場合は、その願いが叶えられるクリニックを探しましょう。
この時、そのクリニックの募集要件を満たせないのであれば、
- 転職を必要最低年数、待つ
- ステップアップして最終的に目的にたどり着けるよう、成長過程としての転職先を探す
といった選択肢があります。
ただし、別コラムでも述べましたが、転職回数が多くなると、また転職に不利になる場合があります。
必要最小限に留めるのがいいでしょう。
4-3.ずっと美容看護師
- 結婚、出産いろいろあってもずっと働きたい
- プライベート度外視で、とにかく美容にうちこみたい
といった、働き方がメインの場合、自身の求める条件をあげてみましょう。
別コラムにもありますが、自身にとって大事な順に条件を並べ替え、その条件に沿って探します。
その際
- 自身の経歴を活かせるクリニック
- 中心街から少し離れたクリニック
なども候補に含めると、探す幅が広がりますし、転職しやすくなるケースがあります。
5.まとめ
転職は人生において、重要な出来事の一つです。
いろいろと思い悩むことがあるでしょう。
そのような時、よかったらこの記事を参考にしていただければ幸いです。
やることはたくさんありますが、自身を見つめ、希望を具体的にすることで、転職先をどうすればよいか、自ずとみえてきます。
ですが、
『やっぱりよくわからない』
『どうしていいか、迷う』
ような時は、ぜひ「かんごりすた」へご相談下さい。
美容クリニックは人気が増加し、転職自体が難しくなってきていることもあって、自力での転職は困難です。
「かんごりすた」は美容クリニックに特化した求人サイトです。
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転職をお考えの方は、どのような疑問・お悩みでも大丈夫です。
少しでも悩んだら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
みなさまの転職が素敵なものとなるようお手伝いさせて頂けること、スタッフ一同こころよりお待ちしております。