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看護師の離職率が高い職場の特徴を解説!働きやすい職場とは?

看護師の離職率が高い職場の特徴を解説!働きやすい職場とは?

2021.11.30

概要

看護師の離職率は高いイメージがありますが、実際はほかの職種とあまり変わりません。

 

しかし病床規模や設置主体・所在地・勤務形態で比較すると、離職率は変わってきます。

 

これら看護師の離職率に関わるデータを見ていくと、離職率が高い施設の特徴が見えてきました。

 

この記事では離職率の高い施設の特徴や、そこからわかる働きやすい職場環境についてご紹介していきます。

 
<目次>

1,看護師の離職率は11.5%!
  1-1.病床規模別の看護師離職率
  1-2.設置主体別の看護師離職率
  1-3.都道府県別の看護師離職率
2,看護師の離職率に夜勤は関係ある?
3,看護師の離職率が高い職場の特徴は?
4,看護師が離職する個人的な理由は?
  4-1.ライフステージの変化
  4-2.人間関係の悩み
  4-3.勤務環境
  4-4.キャリアアップのため
5,看護師にとって働きやすく離職率が低い職場
  5-1.働きやすい勤務形態
  5-2.人間関係が良好
  5-3.充実した福利厚生
  5-4.キャリアアップができる
  5-5.高い給料
6,まとめ

1.看護師の離職率は11.5%!

日本看護協会が行った「2020年 病院看護実態調査」によると、2019年度の正規雇用看護職員の離職率は11.5%。

新卒採用者の離職率は8.6%、既卒採用者は16.4%となっています。

 

既卒採用者の方が高い離職率を示していますが、定年退職の方を含むためと考えられます。

 

看護師は離職率が高いイメージがありますが、「11.5%」は決して高い数値ではありません。

 

厚生労働省が行った「2020年(令和2年)雇用動向調査結果」では、常用労働者の離職率は14.2%。

看護師の離職率よりやや高い数値です。

 

看護師の離職率について、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

1-1.病床規模別の看護師離職率

病床規模別で離職率を見るとどうでしょうか?

表1

引用:公益社団法人 日本看護協会「2020年 病院看護実態調査」

 

2019年度の正規雇用看護職員の離職率は、99床以下で13.5%、500床以上で10.7%となっています。

400床以上になるとほぼ10%と横ばいですが、それより病床規模が小さい施設の離職率が高い傾向にあります。

 

1-2.設置主体別の看護師離職率

設置主体別で見ていきましょう。

「設置主体別の離職率」とは、施設の母体ごとの離職率です。

表2

引用:公益社団法人 日本看護協会「2020年 病院看護実態調査」

 

全体と比べると、国立・公立・日本赤十字社など比較的大きな母体の施設の離職率の数値は低めです。

一方、2019年度の個人病院の正規雇用看護職員の離職率は20.3%と高めです。

 

国立や公立病院の看護師は公務員に準ずる扱いのため、離職率が低く安定しているイメージがあります。

 

また日本赤十字社も、各都道府県に病院が設置されるほど大きな規模の母体です。

日本赤十字社を母体とする施設も、離職率は低めです。

 

比較的大きな母体の施設の離職率が比較的低いのは、福利厚生が充実していたり研修や教育プログラムが整っていたりと、環境が良いためと考えられます。

 

1-3.都道府県別の看護師離職率

最後に都道府県別で見ていきます。

表3

引用:公益社団法人 日本看護協会「2020年 病院看護実態調査」

都道府県別で見ると、2019年度は東京都が14.9%、千葉県14.3%、神奈川県13.8%と、都心部で離職率が高くなっています。

一方岩手県5.6%、秋田県6.7%と、地方では離職率が低い傾向にあります。

 

2. 看護師の離職率に夜勤は関係ある?

看護師の方の多くがされている「夜勤」。

 

この勤務形態が離職率に大きく関わることも。

「もう夜勤はしたくない」と考えて、転職を決意される方もいらっしゃいます。

 

下の表は看護師の離職率を、「二交代制(日勤と夜勤)」「三交代制(日勤・準夜勤・深夜勤)」などの条件別に算出したものです。

表5

引用:公益社団法人 日本看護協会「2020年 病院看護実態調査」

「二交代制(夜勤1回あたり16時間以上)のみ」の勤務形態での離職率が、13.7%と最も高い数値でした。

二交代制の中でも夜勤の勤務時間が長いほど離職率は高く、「三交代制のみ」が8.8%と低くなっています。

 

3. 看護師の離職率が高い職場の特徴は?

離職率にかかわるさまざまなデータを見てきました。

 

まとめると、「都心部」にある「病床数の少ない」「個人病院」で離職率が高い傾向にあるとわかります。

 

また「夜勤の勤務時間が長い」ほど、離職率は高くなります。

 

都心部で離職率が高い理由は、病院が多く看護師にとって選択肢がたくさんあるためでしょう。

 

看護師が転職する時に「夜勤なし」を条件に挙げる方がいらっしゃるように、夜勤の有無や勤務形態も離職率に大きく関わります。

4. 看護師が離職する個人的な理由は?

ここまで、看護師の離職理由を施設や勤務形態の視点から考慮してきました。

 

看護師個人の生活に焦点を当てて考えると、離職理由として挙げられるものにどんなものがあるでしょうか?

 

代表的なものをまとめました。

 

4-1.ライフステージの変化

結婚や出産などライフステージの変化は、働き方を考え直すきっかけになります。

特に出産後、育児と仕事の両立を考えた時、残業が多かったり夜勤があったりする職場で働きつづけることは難しいと感じるのではないでしょうか?

 

プライベートと仕事を上手に両立させるために、転職を考える方が多いです。

4-2.人間関係の悩み

残業も夜勤もなく、福利厚生が充実しているなど非常に条件のよい職場でも、人間関係がうまくいかなければ離職を考えるのは自然です。

 

看護師の人間関係は、看護師同士の枠にとどまりません。

医師や他職種のスタッフ、患者様、そのご家族などさまざまな人と常時関わらなければならない職種です。

 

人間関係が原因でストレスが溜まり、体調を崩して離職せざるを得ない方もいらっしゃるようです。

4-3.勤務環境

職場の勤務環境が悪いため、離職を考える方もおられます。

 

離職を考える要因は、夜勤が多い、残業ばかりで定時に帰れない、スタッフが少なく作業量が多すぎるなどさまざまです。

 

オーバーワークで心身ともに疲れてしまい、離職を選ばれる方もいます。

4-4.キャリアアップのため

スキルアップやキャリアップのために離職する看護師は、たくさんいらっしゃいます。

 

専門スキルを磨くために専門病院へ転職する方や、多くの経験を積むため急性期の病院へ行かれる方などさまざまです。

また資格を取得する環境が整っている病院に行かれる方や、自分で勉強する時間を捻出するために時間の融通がきく施設へ転職する方もおられます。

 

5. 看護師にとって働きやすく離職率が低い職場

離職率が高い施設の特徴や、看護師が離職する理由をご紹介してきました。

では逆に、働きやすく離職率の低い職場の特徴は何でしょうか?

5-1.働きやすい勤務形態

自分のライフスタイルに合った働き方ができる施設は、働きやすい職場と言えるでしょう。

 

どの医療機関に勤めどのような勤務パターンを選択するかによって、勤務形態は異なります。

 

残業が多く次の勤務までのインターバルが短いと、しっかり体を休めることができません。

また体力的に夜勤は避けたいと考えている方もおられるでしょう。

 

美容クリニックなら夜勤がなく、日勤のみの勤務パターンで働けます。

また基本的に予約制で診療を行なうため、ゆったりとした雰囲気の中での勤務が可能です。

 

しかしその分、患者様の悩みに寄り添う必要があり、高いコミュニケーション能力が求められます。

 

日勤のみの希望で、患者様の悩みを取り除くお手伝いがしたい方は、美容クリニックへの転職がおすすめです。

 

転職先を考慮する際、自分にどのような勤務形態が最適なのかをまず考えてみるとよいでしょう。

5-2.人間関係が良好

人間関係はどの職場でも非常に大切です。

 

医療は、職種の垣根を超えたチームで提供されます。

看護師同士の雰囲気だけでなく、施設全体の人間関係が良好な職場は働きやすい職場だといえます。

 
5-3.充実した福利厚生
 

福利厚生もとても大切です。

福利厚生には住宅手当や資格手当だけでなく、育児支援制度や時短勤務制度も含まれます。

 

ライフステージの変化に対応できるような福利厚生が整っている職場は、仕事が続けやすく働きやすい職場です。

5-4.キャリアアップができる

キャリアアップできる制度が整っていることも、働きやすさに関係します。

研修制度が整っていれば、必要な技術や知識を習得しやすくなり、専門性が高められます。

 

勉強会や学会に参加すると、交通費や参加費など出費がかさむことに。

施設の中には、スキルアップのために活動している方を疎ましく感じる風潮があるのも事実です。

 

外部の勉強会や学会に参加する方を、逆に積極的に支援してくれる施設もあります。

スキルアップやキャリアアップを支援してくれる施設は所属するメンバー全員の意識も高いため、やりがいや働きやすさを感じる方が多いです。

5-5.高い給料

給料の高さも働きやすさに関係します。

自分の働きが認められていると感じ、自己肯定感にもつながるからです。

 

また「給料に見合った働きをしなければいけない」と、全員の意識が高くなる傾向もあります。

 

給料に不満を抱かず、気持ちよく仕事ができます。

 

6. まとめ

看護師の離職率は11.5%。

ほかの職種と比べてあまり変わらない数値です。

 

しかし病床数や地域別・夜勤形態によって離職率は大きく変化します。

 

そこから見えてきた、働きやすく離職率の低い職場の特徴。

働くなら長く続けたいですよね。

 

自分にはどのような勤務形態が合っているのか、もう一度考えてみると転職に成功しやすくなります。

 

美容分野の病院への転職を考えている方へ。

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