【美容外科クリニック】看護師に必要な資格は？あると便利な資格もご紹介

最近、看護師に人気の美容クリニック。

働きやすい上に給与水準が高いため、非常に魅力的に感じている方も多いです。

その中のひとつが美容外科です。

美容外科で働くために、必要な資格はあるのでしょうか？

取得していると便利な資格やスキルは？

転職に有利な資格やスキルを知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか？

この記事では美容外科の看護師に必須の資格や、取得していると便利な資格・スキルについて詳しくご紹介しています。

＜目次＞

1,美容外科の看護師として働くために必要な資格はある？
2,スキルアップ！美容外科で働く看護師にあるとよい資格やスキル
  2-1.語学力
  2-2.エステティシャンなど美容系の資格
3,美容クリニックで働く美容外科看護師に必要なスキル
  3-1.一般病院での臨床経験
  3-2.注射や点滴などの処置スキル
  3-3.手術介助のスキル
  3-4.接遇や接客スキル
4,美容クリニックで働く美容外科看護師の仕事内容
5,看護師として美容外科クリニックで働くメリット
  5-1.給料が高い
  5-2.夜勤がない
  5-3.周術期看護が身につく
  5-4.接客のスキルが身につく
6,看護師として美容外科クリニックで働くデメリット
  6-1.周術期看護以外の技術が身につきにくい
  6-2.アセスメント力や救急対応力は身につきにくい
  6-3.接遇・接客に特に注意が必要
  6-4.休日出勤がある
7,美容クリニックで働く美容外科看護師に向いている人！
  7-1.美容が好きで新しいことに積極的に挑戦できる人
  7-2.人とのコミュニケーションが好きな人
  7-3.ライフワークバランスをとりたい人
8,まとめ

最近看護師の転職先として、美容外科を含めた美容クリニックの人気が高まっています。

美容外科と聞くと、一昔前は鼻を高くしたり、胸の形を変えたりする「美容整形」のイメージが強く、日本ではあまり好意的に捉えられていませんでした。

しかし最近は二重まぶたにするなど、日帰りで簡単に行える「プチ整形」や、シワやたるみをなくす「アンチエイジング」など、日本でも広く受け入れられるように。

それと同時に、美容クリニックで働く看護師への偏見も改善されるようになりました。

美容外科で働きたいと考えている方も多いでしょう。

美容外科で働くために必須の資格は「看護師免許」のみです。

「准看護師免許」でも勤務可能です。

それ以外に必要な資格はありません。

美容外科で働くため、必要な資格は「看護師免許」のみですが、転職時やスキルアップのために取得するとよい資格やスキルがあります。

ここでは、オススメの資格とスキルを２つご紹介します。

 
2-1.語学力
 

日本の医療はレベルが高く、海外から治療を受けに来られる方もたくさんいます。

それは美容医療業界でも同じです。

海外の患者様が、日本の質の高い医療を受けるために来日されています。

そのため美容外科で勤めていると、海外の患者様の対応をしなくてはならないことも。

美容外科では、主に外科的な手術が行われています。

手術前後で患者様の様子をしっかり観察し、ときには症状を聞き出さなくてはなりません。

またカウンセリングを行い、患者様の悩みを聞き出さなくてはならないこともあります。

海外から来られた患者様にも対応できるように、語学力は必要です。

英語の資格として有名なのがTOEIC。

650点以上取得していると、それなりの語学力があると評価してくれるところがほとんどです。

しかしTOEICは、あくまで日常会話に関する語学力の指標。

医療現場で実際によく使われる言葉とは少し異なります。

入職後にスキルアップも兼ねて、美容の専門知識を学びながら、語学力を向上させてもよいでしょう。

 
2-2.エステティシャンなど美容系の資格
 

美容外科の看護師は、医療の技術だけでなく、美容そのものの知識も求められます。

美容外科に来られる患者様は、美容への意識が非常に高いです。

処置を行っているときに、家でもできる美容方法や悩みを改善させるアドバイスを求められることも。

患者様の要望に応えるため、常に看護師は美容の知識をアップデートしなければならないのです。

エステティシャンやアロマセラピストなど、美容系の資格を取得していると美容の知識が豊富だとアピールできます。

最近は自宅で、好きな時間に受講できる通信講座も多く見られるようになりました。

独学では難しい資格も、通信講座を利用して効率よく学べます。

エステティシャンの資格講座では、具体的な手技だけでなく、カウンセリングや皮膚に関する基礎知識など、美容医療に活かせる情報も講座内容に含まれています。

資格取得を目指しながら、美容医療に欠かせない知識も学べるため、まったく美容医療に関わったことのない方にもおすすめです。

たとえ転職活動時までに資格取得ができなくても、勉強中であることをアピールすれば、採用担当者に好印象を残すことができます。

美容外科の看護師に求められるスキルは、一般病院で求められるものと少し異なります。

主に必要な4つのスキルについて、ご説明していきます。

 
3-1.一般病院での臨床経験
 

新卒で採用してくれるクリニックもありますが、多くは実務経験のある方を募集しています。

実務経験３年以上と条件を設けているところもあります。

美容外科で重症の患者様を対応することはありませんが、手術中や手術後のクールダウン時に患者様に異変が生じる可能性はゼロではないのです。

患者様のちょっとした異変やバイタルの変化を察知し、すぐに対応できる看護能力が求められます。

 
3-2.注射や点滴などの処置スキル
 

美容外科では、注射や点滴の処置も行います。

外科手術に向けて、ルートを確保しなければならないことも。

一般病院では、多少の内出血や穿刺ミスが起きてもクレームになりにくいですが、美容外科では少しのミスが大きなクレームにつながることがあります。

美容外科は一般病院と異なり、自由診療をメインに治療を行っています。

患者様は高い医療費を払って、コンプレックスを克服し、美を追求するために治療に来られているのです。

そのため、求められる医療の質も高いです。

高いレベルの処置スキルが必要になります。

 
3-3.手術介助のスキル
 

美容外科では手術介助を行うことが多いです。

手術前後の患者様の観察はもちろん、手術中の器械出しなど、手術に関する介助をすべて行います。

手術介助の経験がなくても大丈夫ですが、一般病院の手術室で働いていたことのある看護師は、転職時に優遇されることがあります。

 
3-4.接遇や接客スキル
 

美容外科など美容クリニックで特に重視されるのが、接遇や接客スキルです。

美容クリニックでは、患者様は「お客様」として対応します。

患者様も質の高いサービスを求めているため、それに対応できるように接遇面は特に注意しなければなりません。

また美容外科に来られる患者様の多くが、コンプレックスを抱えています。

患者様の希望を叶えるため、患者様の心に寄り添い、どのようになりたいのか看護師が言葉として引き出さなくてはなりません。

患者様に心から信頼していただかなくてはならないのです。

患者様の心を解きほぐすような、丁寧な接遇・接客スキルが必要になります。

美容外科で働く看護師の仕事内容は主に次の６つです。

・カウンセリング

・手術前の準備（器具の準備や滅菌・消毒・薬剤の準備など）

・手術介助

・採血や注射・点滴

・手術前後の観察とケア

・退院後に向けた生活指導

メインは手術に関する業務ですが、外来の補助を行うことも。

また外来の受付や電話対応、カルテの整理、化粧品やサプリメントの販売など、看護業務以外の仕事もあります。

看護師から人気のある美容外科の仕事。

美容外科クリニックで働くメリットに、どのようなものがあるのでしょうか？

 
5-1.給料が高い
 

看護師の年収は主に「基本給」「夜勤手当」「残業手当」「ボーナス」の４つに左右されます。

その中でも夜勤手当があるか、ないかでは大きな違いが…。

そのため夜勤のないクリニックの多くは、一般病院に比べて給料が安い傾向にあるのです。

しかし美容外科は夜勤がないのにもかかわらず、給与水準が高いです。

夜勤のある一般病院と同等か、それ以上の年収を得ている看護師もいます。

美容外科では通常の給料に加えて、手術手当がついたり、商品を患者様に販売し、一定以上の売上げを達成すればインセンティブが得られたりと、さらに収入アップが期待できます。

頑張って働いた分が実際に給料として反映されるため、働く看護師のモチベーションも高いです。
 
5-2.夜勤がない
 

美容外科では、基本的に夜勤業務がありません。

残業も少なく、ほとんど定時で帰れます。

美容クリニックの多くが予約制です。

手術件数もあらかじめ決まっているため、急な対応が必要な飛び込み患者はいません。

 
5-3.周術期看護が身につく
 

美容外科クリニックでは、1日に何件もの手術が予定されています。

手術に関わる時間や、難易度もさまざまですが、多くの患者様の手術に関われるのです。

手術前後のケアも行うため、周術期看護の技術や知識を習得できます。

 
5-4.接客のスキルが身につく
 

美容外科では、一般病院と比べて高いコミュニケーション能力と接客スキルが必要です。

最初はとまどうかもしれませんが、次第にどのように接客すれば患者様の悩みを聞き出せるのか、信頼を得るために何に注意すればよいのかわかってきます。

高いレベルで仕事をすることで、どの職場でも通用する接客スキルを身につけることができます。

美容外科クリニックで働くことは、メリットばかりではありません。

デメリットもあわせて見ていきましょう。

 
6-1.周術期看護以外の技術が身につきにくい
 

周術期看護の技術や知識は身につきますが、一般病院のようにケガや病気の患者様へのケアスキルを習得することはできません。

また重症患者や急変患者への対応スキルも、身につけることは難しいでしょう。

一般病院で臨床経験のある方は、美容外科クリニックから一般病院へ再度転職も可能かもしれませんが、新卒で入職した方は一般病院への転職は非常にハードルが高くなるでしょう。

 
6-2.アセスメント力や救急対応力は身につきにくい
 

美容外科の手術では、全身麻酔よりも部分麻酔や笑気麻酔を行うことが多いです。

そのため麻酔による合併症や急変の可能性は低いです。

また、重症患者の対応をすることはありません。

そのため一般病院で得られるようなアセスメント力や救急対応力は身につきにくくなります。

 
6-3.接遇・接客に特に注意が必要
 

患者様は高い治療費を払って、美容医療を受けに来られています。

コンプレックスを克服し、美しさを得るために治療を受けているため、患者様が望むゴールは非常に高くなります。

また美容医療は顔や肌など、ほかの方の目に映る部分の治療です。

そのため、少しのミスも許されません。

一般病院ではクレームになることがないミスでも、美容皮膚科では大きなクレームにつながることも。

最悪の場合、クリニックの評判が悪くなることもあるのです。

技術力も必要ですが、患者様に対する高いコミュニケーション能力と、接遇スキルも求められます。

患者様とのやりとりにストレスを感じる方もいるようです。

 
6-4.休日出勤がある
 

多くの美容外科クリニックは、土日も開院しています。

シフト制ではありますが、休日に出勤しなければならない可能性が高いです。

土日は絶対に休みたいと考えている方は、勤務の調整が難しいかもしれません。

人気が高まっている美容クリニックですが、美容外科が向いている看護師はどのようなタイプの方なのでしょうか？

順番にご紹介していきます。

 
7-1.美容が好きで新しいことに積極的に挑戦できる人
 

美容外科で最も大切なことは「美容が好きな気持ち」です。

美容医療は日々進歩しています。

新しい治療方法や手術手技など、毎日のようにアップデートされているのです。

患者様に合った、最先端の医療を提供するために、看護師も新しい知識や技術を学び続けなければなりません。

美容が好きで、新しいことに積極的に挑戦できる方でないと、長く働き続けることは難しいのではないでしょうか？

また患者様から、美容に対するアドバイスを求められることもあります。

患者様の生活や体質に合わせたアドバイスをするため、美容に関する知識が必要です。

これは化粧品やサプリメントなど、商品を患者様におすすめするときも同様です。

どのような作用で、どういう効果があるのか、十分な知識がないと説明できません。

あいまいな説明では、患者様も購入してくれないでしょう。

美容が好きで、美容に対して貪欲に学んでいける方が、美容外科クリニックに向いているといえます。

 
7-2.人とのコミュニケーションが好きな人
 

美容外科では、一人ひとりの患者様に寄り添えるよう、思いやる気持ちと気遣いを持って接することが求められます。

手術前は、難易度にかかわらず、誰でも不安になります。

患者様の緊張を解きほぐすため、患者様の様子をみながら適切な声かけが必要です。

またカウンセリングでは、患者様がずっと抱えてきたコンプレックスや要望について聞き出さなくてはなりません。

コンプレックスを誰かに打ち明けることは、非常に勇気がいることです。

信頼できる相手でないと、本当の悩みを打ち明けることは難しいでしょう。

一般病院で働いていたとき以上に、一人ひとりの患者様と丁寧にコミュニケーションを取る必要があります。

患者様を気遣いながら、コミュニケーションをとるのが好きな方はおすすめです。

 
7-3.ライフワークバランスをとりたい人
 

美容外科クリニックでの仕事は、決して楽なものではありません。

しかし夜勤も残業もなく、オンとオフをしっかり分けられます。

子どもがまだ小さかったり、趣味の時間をしっかりとりたかったり、ライフワークバランスをとりたい方にピッタリな仕事です。

美容外科へ転職するために必要な資格は「看護師免許」のみです。

しかし増える海外からの患者様に対応できるよう語学力を身につけたり、エステティシャンなど美容系の資格取得をとおして美容について学んだりすることは、転職時に大きなアピールになります。

転職活動時に資格が取得できていればよいですが、取得前であっても勉強していると伝えられれば十分好印象を与えられます。

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